社内活動

デンマーク研修

2013 DK視察研修レポート

2013年08月29日M.S[平成21年入社][中途採用]


 オネストでは、社員の検査力をより高め、高品質の製品を市場に供給するために、取り扱い製品の製造元であるデンマークNovo Nordisk社の工場の視察研修を毎年行っています。この研修では、製造工程を自分自身の目で確認することにより、日常の検査で発生する品質異常はどのような原因で起こるのか。また、製造工程をつぶさに見学することで、どんなポイントに注目して検査しなければならないのか感じ取ることに、その目的があります。
 今年は、Novo Nordisk 社の Gentofte、Hillerod、Kalundborgの3工場で研修を行いました。
P1030683.JPG 日本の工場には完成品が輸入され、日本の市場が求める品質をクリアするため検査作業が日々行われていますが、医薬品のプラントは大変多くのプロセスがあります。成長ホルモン剤の例を挙げれば、原料から調合や撹拌、8回もの分離・ろ過工程、凍結・乾燥と、そして充填という流れが続きます。また Novo Nordisk 社の医薬品は、ペン対応の医療器具とセットで製造される製品が多いことから、その後は医療機器の組み立て、製剤の組み込み、そして検査、包装という工程で完成品が生み出されます。
 私たちの仕事は、製剤の成分を検査することではありませんが、その大半の工程は関連があります。ですから、一連の製造プロセスや検査方法を実際に見ることができたことは、高い品質を作り出していくためにとても意義のある研修だったように思います。
 また、製造の過程で生まれる材料の残渣のリサイクルなどの地球環境への取り組みでは、肥料化したものを地域産業へフィードバックするなど先進的な取り組みが行われており、 Novo Nordisk 社の社会貢献へのスタンスやその取り組み状況なども実際に知ることができました。大変な時間と手間をかけて製造された医薬品を、ベストな状態で患者さんのもとへお届けできるようさらに検査技術を高めるとともに、この仕事に関わっている誇りを胸に仕事に取り組みたいと思います。