社内活動

カンボジア教育支援

社会貢献活動~カンボジア視察研修日記③~

2014年08月27日A.S[平成22年入社][中途採用]


494.JPG 「2014 School Aid Japan カンボジア教育支援視察研修」に参加させていただきました。実際に目にしたカンボジアはただ貧しい国ではなく、貧富の差がとても激しい国でした。
首都プノンペンの街は道路が整備され、バイク・車など交通量が多く、屋台が並び活気がありました。日本の企業も進出し、ショッピングモールでは日本のブランドの服を買うことができ、日本の飲食チェーン店にはいつもと同じメニューが並んでいます。映画やボウリングを楽しむ人々の姿も見られました。
 しかし、孤児院の子供たちは初めて利用するエスカレーターにうまく乗れなかったり、自動で水が出てくる水道の使い方が分からず戸惑っていたり・・・。そんな姿に日本との違いや貧富の差が表れていました。子供たちが暮らす孤児院はプノンペンから離れた場所に建っています。
街の中心から離れると道路は整備されておらず車は激しく揺れます。建物も木と葉で作られた今にも壊れてしまいそうな家が並んでいました。孤児院の子供たちもそんな貧しい家に生まれさまざまな理由で親と離れ孤児になってしまった子供たちです。しかし、孤児院で暮らす子供たちはみんな笑顔で決して不幸そうではありません。
 孤児院には約束があり、 約束を守る・愚痴、陰口を言わない・笑顔で元気よく挨拶する・他人と喜び悲しみを共有する・正しいと思い決めたことはあきらめずに最後までやり遂げる 等、オネストの経営理念や仕事の流儀に似た部分もあると思います。驚いたのはどんな小さな子供の夢でも、ただ憧れなどではなく "お金を稼いで自立した生活をする" ということにしっかりと結びついているということです。約束を守り、夢に向かって勉強する子供たちの姿は、目標・目的を明確にして行動するということのお手本であると思いました。
 今回、現地の視察をして人々の生活の貧富の差を目の当たりにしたことで、学校の建設や教育支援の必要性を再確認することができました。その一方で、カンボジアの人々が本当に必要としているものは "支援を必要としない自分たちでつくる国" であるとも考えています。ポル・ポト政権下の大虐殺、ベトナムによる侵略のお話を聞いて、カンボジアの人々は政治に関心を持ち、自国を守りたいという強い気持ちを持っているという印象を受けました。しかし、教育を受けられないためにその気持ちを生かせない人々が大勢いるのだと思います。自立を目指し、勉強できることが幸せだという子供たちに、学ぶ機会をサポートしその子供たち自らが自立しその国に貢献して行くためにも学校は必要なものだと思います。カンボジアで貧しい生活を送る人々にとって、今すぐ必要なものは食べるものや着るもの、家、薬・・・挙げればきりがありません。それでも将来のためには教育を支援するということを後回しにしてはいけないのだと思います。一日でも早く、カンボジアが貧富の差のない豊かな国になることを願って、まずはオネストスクールの建設という目標を達成するために活動していきたいです。このたびは貴重な経験をさせていただきありがとうございました。