社内活動

カンボジア教育支援

社会貢献活動~カンボジア視察研修日記②~

2013年10月22日K.H[平成23年入社][新卒採用]


DSCF0189.JPG カンボジアに学校を建てる・・・。カンボジアの場所もなぜ学校が必要なのかもわからない、何も知らない状況からのスタートでした。SAJさんの活動を知り、いろいろ調べ理解していたつもりでしたが、実際 School Aid Japan カンボジア教育支援視察ツアーに参加し、現地の人の話を聞いたり、街並み・建物・人などにふれて、日本とは全然違う暮らしがあり、私たちの当たり前が当たり前じゃないことを、初めて感じました。
 まずはカンボジアの歴史についてです。キリングフィールド・テュールスレインでは、約30年前に起きたポル・ポト政権での大量虐殺について学びました。犠牲者の遺骨や衣類が埋まっていたり、処刑・監禁に使われていた道具や写真・絵などが展示されていて、当時の様子や人々の苦しみを考えると、悲しさや怒りなどいろいろな感情が入り交ざり、あまりショックの大きさにしばらく話をすることすらできませんでした。もっと多くの人がカンボジアの歴史を知るべきだと思いました。
 次にお米支援を受けている子の家に行きました。バナナの葉で作った家は小さいうえに傾いていて、人が住める状態ではなくなっていたのですが、そこには4か月前まで人が住んでいたと聞いて、とても衝撃を受けました。離婚してお父さんがいなく、お母さんには持病があり働けないため、お米支援は本当に助かっていると言っていました。毎月10Kgのお米をもらえるだけで幸せだと思える気持ちは、日本に居ては気付けなかった事だと思いました。
 また、SAJ Farm という農場も見学させていただきました。ここは孤児院の子供たちの雇用の確保が目的で始められました。当初は農業に向いていない土地だった土質を変えることから始めなければならなかったそうです。ですが今では米とレモングラスを中心に栽培し、ナス・オクラ・トマトなども試験的に栽培していると言っていました。日本のSAJの社員と現地の農家の人に栽培方法を教え、協力し合いながら SAJ Farm は成長していることが分かりました。
 最後に、"夢追う子供たちの家" という孤児院に行きました。ゴミの山で生活していた子、両親がいない子など、それぞれ辛い思いを抱えているはずの子供たちですが、それを全く感じさせない笑顔と元気で、私たちを迎えてくれたことにとても驚きました。持って行った洋服は拍手をしたり、両手をあげたりと、小さな体全体で喜びを表現してくれました。一緒にご飯を食べたり、サッカーをしたり、最後には子供たち全員で「贈る言葉」を日本語で歌ってくれて一生懸命なその姿に感動し泣いてしまいました。ある女の子とお話をしている時に「夢は何?」と聞かれ、今の生活で一杯一杯だった私はその時答えが見つからす、自分がとても恥ずかしかったです。ですが、その日の夜ずっとそのことを考えていて「今日出会ったような元気で明るく、夢を持った子供たちが1人でも多く増えるようにここカンボジアに学校を建てること」が私の夢だ!!と思いました。その夢を実現させるためには、社員の協力が必要不可欠です。今はまでこの活動が始まったばかりで試行錯誤の繰り返しですが、社員にただ募金してらうのではなく、カンボジアの歴史・現状・子供たちについて知ってもらい、心から学校を建ててあげたいという思いを持ってもらえるように、まずは自分が感じてきたことを分かりやすく伝えていかなければならないと思いました。
 今回、たくさんの貴重な体験をさせていただいたので社会貢献活動の中ではもちろん、私生活にも活かしていこうと思います。ありがとうございました。